天然石と温泉が似ているわけ
温泉に行くと、風呂の入り口などに「温泉分析表」が貼ってあるのを見かけます。温泉水には無数の成分が含まれていて、成分の違いによってイオウ泉とか鉄泉とかマンガン泉、アルカリ泉などと、温泉の種類は分かれるようです。また、温泉の効用には適応症と忌避症の区別があるようですが、概ね温泉に入浴することが我々の身体に大いに効用があることは、我々の身体自身が知っています。温泉入浴は、日本の文化にさえなっているくらいですから、温泉の効用は間違いないようです。
では、なぜ温泉は我々の身体に良い作用を及ぼすのでしょうか。
地表に湧きでる温泉は、元々地表に降った雨ですが、最近に降った雨ではありません。雨水が土中深くに浸み込んでその下にある厚い岩盤の層を通過して地下約200kmほどの所にあるマグマ近くまで下降し、強く熱せられて再び地表に湧出してきます。雨水がマグマに熱せられて再び地表に出てくるまでには「早くて数十年、通常は数百年かかる」と言われています。つまり、私たちが今日浸かって身体を温めている温泉は、鎌倉時代から江戸時代という数百年の昔に降った雨が再び地表に湧出したものなのです。この長い年月と温泉に含まれた成分の二つが、温泉の効用の原因であることは間違いありません。
数十年から数百年と言う長い年月に、地表に降った雨水には、微量ですが岩の成分が溶け込み溶け込んで、温泉の成分を形成します。この長い年月に温泉が吸収した成分は、鉱物の結晶だけではありません。これも微量ですが、放射線や宇宙線など宇宙エネルギーと呼ばれているものも吸収しています。温泉水は、他の水と比べれば比較にならないほどの大量の宇宙エネルギーを吸収し、内部に吸収された成分と呼応して「固有の波長を持つパワフルな波動を持った温泉水」となっているのです。
[1] 鉱物の結晶作用
アメジスト(紫水晶)は、水晶が結晶する過程で周囲の鉄分を吸収し、同時に微量の放射能をも吸収したことで、あのような見事な透明感と紫色を呈するようになったと言われています。鉄分だけを吸収した場合は、紫色ではなく淡いピンク色を呈するローズクォーツ(紅水晶)になると言われています。さらに年月を経ると、アメジストやローズクォーツは、シトリン(黄水晶)になり、さらに透明で黒みがかったスモーキークォーツ(煙水晶)になり、最後はオニキスのように真っ黒なモリオンクォーツ(黒水晶)になります。モリオンクォーツは水晶が周囲の成分を吸収しつつ成長した最後の姿であり、「水晶の墓場」という異名を持っています。
アメジストのドームはブラジルの約2億3000年前の白亜紀の地層から他の鉱物や化石とともに産出されます。透明な紫色の美しさは格別ですが、アメジストは世界中で魔除けとして玄関などに置いて使われています。アメジストなど天然石の強力なパワーの秘密は、天然石が生成される年月の長さにあるようです。すなわち、我々人間の気が遠くなるほどの長い年月をかけて、石は周囲の岩石から各種の成分や宇宙エネルギーを吸収しつつ、それを内に取り込んで、鉱物として成長していきます。こうしてパワーストーンと呼ばれる天然石は、数千年から数億年の長い年月をかけて結晶します。結晶の形は構成されている分子構造に対応したものとなっています。
化石の元は有機物である生物の躯体ですが、我々の目の前にある化石は立派な鉱物であり、天然石と同じように数10万年から数億年かけて生成されてきたのです。化石は、有機物が鉱物化したのではなくて、有機物の躯体に鉱物が侵入し、この鉱物に周囲の岩石成分が取り込まれて、化石の紋様を形成したものと考えられないでしょうか。一つの岩石が他の岩石を内部に取り込んでいくことを鉱物の転化作用と言いますが、天然石や化石は、このように鉱物の転化作用を繰り返しつつ、宇宙規模の時間的推移の中で分子配列を整え、結晶し生成してきたものです。そして、このことは「エネルギーの転換」という物質そのものの性質を表しています。 鉱物は結晶作用と軟化作用によって寛大なエネルギーを内に取り込み、寛大なエネルギーとして、すなわち固有の波長を半永久的に出し続ける波動体として存在しています。
[2] 物体のエネルギーと波動
現代の科学では、物体はエネルギーの塊であり、エネルギーの特長は分子構造に応じた、基調的波動を持っていることです。温泉水と同じように、天然石が数億年という長い年月をかけて生成されていくということは、その間に環境から多種多様な成分を吸収しつつ結晶していき、一定の規則性で配列された分子構造を形成し、それゆえに基調的な波動をもった巨大なエネルギーとして存在しているということです。
古来から、石は宇宙に流れる運気を呼び寄せ、それぞれが固有の気を発散していると言われてきました。このことは、石が宇宙エネルギーの結晶であり、分子構造に応じた固有の波動をもつことによって説明されるでしょう。
ここまでの説明によって、石と温泉とが似ている理由が理解できます。すなわち、石もまた、温泉と同じように地下深くで、長い年月をかけて生成されてきたものです。その間に周囲の鉱物成分や放射能などの宇宙エネルギーを大量に吸収し、波動を持ったエネルギーの塊として存在しています。その宇宙エネルギーは、大宇宙を構成しているエネルギーと同質であり、また我々人間が身体と精神を持って、活動するときに利用するのも同じエネルギーです。従って、大宇宙と天然石と我々の心身とは、エネルギーを媒体として繋がっており、エネルギーの変転、転化を通して交流し合い、影響し合い、巨大な大宇宙の中に存在しているいうことは紛れもない事実でしょう。
周囲の成分を大量に吸収した温泉水が、いわば宇宙エネルギー価の高いお湯となり、良い波動となって我々の身体と精神の両方に良い影響をもたらしてくれるのと同じように、天然石もまた巨大なエネルギーと波動であり、その波動によって我々の心身に深い影響をもららしてくれるものです。
[3] 光の共振現象
フローライトは、和名で蛍石と呼ばれ、熱を加えて一定の温度にすると石の内部から光を発することが昔から知られています。
フローライトをブラックライトの蛍光灯の下に置くと、やはり淡い光を出します。ブラックライトの光が届かないところに移動させると、フローライトの光は無くなります。科学では、これを「共振現象」と言って、フローライトの波長とブラックライトの波長が似通っているときに生じる現象であると説明されています。音に共鳴現象があるように、光にも共振現象があり、いずれも音や光が波動であり、一定の波長を持つことから生じる現象です。
同じフローライトでも、紫がかったフローライトには共振現象は生じません。それはブラックライトが発する波長と異なるからです。また、アメジストの母岩部分やトルコ石の原石などでも、ブラックライトの下で蛍光色を発するものがあります。カルサイトの仲間でも、みごとな蛍光色を発するものがあります。物体がエネルギーの塊であることは、物理学によって証明されていますが、天然石に共振現象が生じるということは、天然石はエネルギーの塊であることの証明です。こうして物体はエネルギーであり、エネルギー自体は波動として存在し、目に見えない波を放射しているということが理解されます。
天然石が光るのは、外部の光の反射によってではなく、他の物体の波長に同調し、共振現象を起こすからです。そして、これは物体が光や音と同じように波動を持つこと、すなわち物体のエネルギーは波動として存在することの証明です。石は、エネルギーの塊であり、一定の波長を持った波動として存在しています。石が気を出しているとか、石が運気を通じさせるとか言うことができるのは、石が波動であるからです。
そして、天然石の持つ良質の波動が天体と共振して、天体の良い運気を呼び寄せるのであり、かつまた温泉水や天然石の波動が身体や精神の持つ基調的波長と共振し、我々の身体や精神に良い影響をもたらすと考えられます。
このような天然石の持つエネルギー作用が、我々人間にとっては“淨化”であり、“癒し”であり、そして“天の加護”であると言えるのではないでしょうか。いずれも、東洋においては「運気」あるいは「気」として説明されてきたものです。
[4] 意志の効用(石のいわれ)
温泉に「温泉の分析表」があるのと同じように、天然石には「石のいわれ」があります。

